【災害時】30円で1人1日分の緊急用トイレを作る
備蓄ってしていますか?
自分はとりあえず最低限ではありますが、死なないであろう程度の1週間分の水と食料を倉庫に入れています。
特に今年に関しては最初から大きな地震があった事もあり、今はこれ系の商品の売上が上がっているとか...。
もちろん飲食物が一番大事だと思うのですが、次に重要なのはトイレ周りだと思います。
断水が起こると当然水が流せない訳で、避難所では皆んな仕方ないから便器にとりあえず流すだけ流すけど、悪臭が酷いなんて何かのニュースでやってました。
水で流せないから糞尿だけがずっと便器に溜まっている状況、地獄絵図ですね。
自分は上の飲食物に加え、左にある50回分の携帯トイレを一緒に倉庫に保管しています。
(確かふるさと納税で買ったやつ)
右のはモンベルの物で、これは以前から車に積んでいます。
また最近では100均でも売ってますね。
この様に今は市販品が沢山出回っています。
「携帯トイレ」「非常用トイレ」「ポータブルトイレ」など呼び方がいくつかありますが、どれも基本的な仕組みは袋に用を足して凝固剤で固め、その袋ごと防臭袋に入れるというもの。
この肝である凝固剤というのは水を吸う砂の様なプラスチックで、水分であれば何でも吸ってくれるので様々な用途があります。
これ単体でも販売されているので実際家でもこの様に小分けにし、調理で出た汁なんかを固めて捨てるのによく使っています。
(見た目砂糖とか塩みたいだから料理にかけると大変なことになるので注意)
それでこの凝固剤、市販品の携帯トイレに「1回分」として付属されている量は約10gです。
製品にもよると思いますが、大体この10gという量がどの製品でも付いています。
果たしてこれは多いのか少ないのか?実験してみました。
この凝固剤はよく自重の100倍〜1000倍の水を吸うなんて謳い文句をよく聞きます。
そこで水道水100mlに対して1gの凝固剤を用意しました。
凝固剤を投入し5分も経てば完全に固まりました。
固まり具合は十分、これで可燃ゴミとして捨てる事が出来ます。
正直これならもう少し量を減らしてもまだ大丈夫そう。
成人の1回あたりの排尿量は大体200〜300ml程という事で、それを踏まえると凝固剤は10gどころか3gあれば十分かな?と一瞬思ってしまいますが、この樹脂の吸水率は水分中に含まれる不純物の割合に大きく左右されるという性質があります。
次にスポーツドリンクと醤油を100mlずつ用意し、凝固剤も水の時と同量の1gを投入してみました。
5分経過後、見てみるとスポーツドリンクは一応固まってはいるが結構ゆるゆるというか、シャバシャバ感がある。
醤油に至っては全くと言って良いほど固まっていない。
結局その後少しずつ投入しながら様子を見ていったのですが、スポーツドリンクの方は0.5gだけ追加したトータル1.5gで固まりました。
ただ醤油は結局何と合計20g以上投入してようやく固まりました。
この様に吸わせる液体によって必要になってくる凝固剤の量は全然違うというのがよく分かります。
(ちなみに油はいくら入れても固まりません)
では尿は一体どのくらい必要なのか?
血液を腎臓で不純物を濾過して作られる尿はほとんどが水分ではあるものの、尿素やアンモニアにタンパク質など色々な成分が入っているみたいです。
細かい成分割合は人により千差万別でキリがないので、実際に自分の尿で試してみました。
流石にお見せする事は出来ませんが、100mlきっちり採尿して凝固剤を0.5gずつ投入して様子を見ました。
その結果、それなりに固まるまで費やした量が「3g」という結果になりました。
成人の1回あたりの排尿量は大体200〜300mlで、仮に多めの300出たとしてもこれなら必要な凝固剤の量は9g。
どうでしょうか。
数多の携帯トイレに1回分として付属されている「10g」という量、これがしっかり計算されていた絶妙な量だったという事が判明しました。
これらを踏まえて今度は1日に必要な量を割り出します。
少しググると成人の1日の排尿量は1000〜1500mlという値が出てきます。
これも人によってタイミングによって千差万別なのでしょうが、とりあえず1500mlに仮定してみます。
1500mlの尿を固めるのに必要な凝固剤の量は「45g」
Amazonなどを見てみると安い物でも1kg当たり「¥1,600円台」くらいで販売されています。
この価格帯なら45g当たり約70円です。
ただもっと安く出来ないかと探していると、業務用の物なのか20kgで¥12,980円というのを発見しました。
自分が探した限りこれ以上安い物は見つけられませんでした。
送料込みの13,780円でも1kg当たりの価格は689円、更にそこから45g当たりの価格を算出すると約30円です。
尿の量や大便の事も考えると多少前後しますが、それでも市販品よりは圧倒的に安く作れます。
あとは防臭袋、無ければ最悪普通の袋に入れてこれを振り掛け、ライフラインが復旧するまで耐えましょう。
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